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ITフリーランスになる前に準備しておきたい、たった3つのポイント②

2024-02-11

ITフリーランスになる前に準備しておきたい、たった3つのポイント②

はじめに

この記事の目的

SPiCYEです。私はフリーランス(個人事業主)のITエンジニアとして生計を立てています。
このシリーズは、私が個人事業主として独立するにあたって、「ああしておけば良かった」「こうしたから今は助かっている」といった経験や知識を、将来独立を考えている方々にお伝えしたいと思います。
独立する前に準備しておきたいことを3つのポイントに絞り、具体的にどうすべきか、やる事を書いていこうと思います。今回はその2回目です。
前回は、「本当に独立してやっていけるのかきちんと試算をする」ということをお伝えしました。

ポイント②お金周りの整理をする

やるべきこと

信頼できる税理士を探す

まず、独立・開業前に、税理士(会計事務所)を探しておくべきです。
なぜ、はじめに税理士を探すかというと、「税理士(会計事務所)によって、対応できる会計ソフトに違いがあるから」です。
使いたい会計ソフトの候補がある場合、事前に交渉をするのもよいでしょう。
また、開業をするにあたって、事前に税理士(会計事務所)に相談をしてくことで、税務署に出す届け出など様々なアドバイスを受けることができます。
ありがちなミスとして「青色申告承認申請書」という書類があるのですが、それを出し忘れる人が非常に多いようです。これを出さないと、控除の額が減り、税額が大きく上がるおそれがあります。
このあたりの細かいことは、独立した後にすべきこととして後日記事にしますね。

個人事業主として「青色申告特別控除」を受けるのであれば、帳簿をつけなければなりません。
税理士との関わり方は、3つあります。
・顧問契約をして月額決まった額を支払い、記帳代行と確定申告を依頼する (いわゆる丸投げというやつです)
・顧問契約をして月額決まった額を支払い、記帳は自分で行い、会計監査と確定申告を依頼する
・年に一度、確定申告を依頼する

上にいけば行くほど、料金が高くなります。
もちろん、すべて自分でできる方には必要ないかもしれません。
しかし、誤った申告をすると、税務調査が入り誤りを指摘され、追徴課税や重加算税などを課される恐れがあります。
確定申告をするにあたって、税理士(会計事務所)が帳簿をチェックしてくれますので、上記のようなリスクは避けることができます。
SPiCYEは真ん中、「顧問契約をして月額決まった額を支払い、記帳は自分で行い、会計監査と確定申告を依頼」しています。自分で帳簿をつけることで利益率などをリアルタイムで把握できますし、資金繰りを考える中で見えてくるものがあります。会計のことを少しでもわかると、ITエンジニアとしての視野が広がっていくことを感じています。

私が入会をお勧めしている、「フリーランス協会(一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)」のベネフィットプランでも、税務申告関連のサービスがあります。
こちらにお願いするにしても利用する「会計ソフト」については事前に確認された方がよいですね。

会計ソフトを決める

税理士事務所によって、対応できる会計ソフトに違いがあると、前項で説明をしました。
会計ソフトは、やはりクラウド会計ソフトがお勧めです。税理士(会計事務所)が対応できるソフトの中から、クラウド会計ソフトを選びましょう。

知人のITフリーランスの方は、以下のソフトを使っている方が多いようです。
・弥生の青色申告オンライン
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・freee会計
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・MoneyForwardクラウド確定申告
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SPiCYEの失敗談
開業当初の私は、税理士事務所によって対応できる会計ソフトに違いがある、ということを知らなかったのです。
私は、いろいろなクラウド会計ソフトの試用版を試してみた結果、一番しっくりきた「freee会計」というクラウド会計ソフトを使うことを決めて、既に年間契約をしていました。
したがって、freee会計ありきで、税理士を探していたのですが、対応できる税理士事務所で、予算内で収まり、信頼できる税理士事務所が見つからなかったのです。
そのため、Googleマップで近所の税理士事務所・会計事務所を調べ、片っ端から電話をかけて、「なんとかfreee会計でやらしてください」というお願いをして回ることになりました。
順番を間違うと、思わぬ高い料金を支払うことになったり、私のように余計な手間がかかります。

銀行口座を作る

ITフリーランスとして活動するにあたって、適切な税務申告をしなければいけません。適切な申告にあたって「個人の支出」と「事業の支出」を厳密に分ける必要があります。
そのため、開業前に必要な銀行口座をあらかじめ作っておくことをお勧めします。

事業用の銀行口座に作るに当たって必要な機能要件を以下にまとめます。
・(必須)利用するクラウド会計ソフトとAPI連携ができること
・(任意)振込手数料ができるだけ安いこと

SPiCYEのお勧めの銀行は、「GMOあおぞらネット銀行」です。

これには理由があります。
開業するにあたって、「個人事業の開業・廃業等届出書」というものを税務署に出す必要があります。(この時、「青色申告承認申請書」というものも一緒に出すべきなのですが、忘れる人がかなり多いようです)
ここで「屋号」というものを決められます。屋号とは、個人事業主がビジネスにおいて使用する「個人事業の名前」のことです。例えば個人経営の八百屋さんであれば「八百八」であったり個人経営の食堂であれば「○○食堂」といったものですね。
この「屋号」がついた銀行口座を作るのが、かなり大変なのです。マネーロンダリングに使われないよう、「事業用の口座」というのは銀行にあれこれと資料をだしたうえで審査をしてもらう必要があります。これに非常に労力がかかります。
開業して、これからITフリーランスとして活動しよう!という時に、屋号付き口座を作るために労力を使うのは本末転倒ですからね。

開業後にすべきこととして詳しくは後日解説をしたいと思いますが、実は、この屋号口座を簡単に手に入れる裏技があります。
それは、GMOクリエイターズネットワークが提供するサービス「FREENANCE(フリーナンス)」を利用することです。
FREENANCE(フリーナンス)に登録をして、開業届けを提出すると、GMOあおぞらネット銀行に屋号のみの口座を作ることができます。
もちろん審査はありますが、銀行で屋号付き口座を作るよりはるかに労力がかかりません。
この口座は、収納代行口座で、他の銀行であれば1週間後にあなたの事業用口座に振込をされます。
しかし、あおぞらGMOネット銀行を使えば、毎日振替をされるのです。
FREENANCE(フリーナンス)を使うメリットとして
・屋号のみの信頼性が高そうな銀行口座を利用できるため、屋号付き口座を作るための労力を仕事や休暇に充てることができる
・無料で、事故や損害賠償などの補償が受けられる
ことです。私は、開業して真っ先にFREENANCE(フリーナンス)に登録しました。
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SPiCYEの失敗談
厳密には失敗ではないのですが、私は事業用の口座に楽天銀行を使っていました。
使っている会計ソフトfreee会計と楽天銀行のAPI連携が終了してしまったのです。
この結果、楽天銀行からCSV形式で明細をダウンロードして、それをfreee会計にアップロードする、という余計な手間が発生することになりました。
その後、freee会計と楽天銀行のAPI連携が再開されたのですが、私の利用しているfreee会計のスタンダードプランでは、好きなタイミングで同期ができなくなってしまったのです。
私は自計(自分で帳簿をつけること)をしていまして、忘れないよう、振り込んだらすぐに記帳をすることにしています。
しかし、振り込んでも楽天銀行から1週間は明細データがこないのです。
freee会計のプレミアムプランに変更すれば、今まで通りの同期ができるのですが、年間14,000円のコストアップになります。あれこれ悩んだ結果、事業用の口座を変更することにしました。

クレジットカードを作る

個人事業主として開業する前、会社員時代にクレジットカードは作っておくべきです。
理由は二つあります。
一つは、個人の支出と、事業の支出(経費)を厳密に分けなければいけません。事業の支出は事業用のカードで支払うようにしましょう。
二つめは、会社を退職して開業したばかりの状態でクレジットカードを作ろうとすると、審査に落ちるか、限度額が著しく低くなります。
事業用のクレジットカードを作るにあたって必要な機能要件を以下にまとめます
・(必須)利用するクラウド会計ソフトとAPI連携ができること
・(任意)税金の支払いでポイントがつくこと
・(任意)Suicaチャージでポイントがつくこと
事業用として作ったクレジットカードは、事業用の銀行から引き落としにするよう必ず設定しましょうね。

SPiCYEの失敗談
開業後、クレジットカードを申し込んだところ、審査は通ったものの限度額はなんと20万円でした。
私は、税金をクレジットカードで支払うにあたって、税金を支払ってポイントがつくクレジットカードを作りました。
しかし、限度額が少なくて税金が支払えないというなんとも残念な結果になってしまいました。

まとめ

やるべきことは4つ

ITフリーランスになる前に準備しておきたいポイント2つめはお金まわりの整理です。
具体的には
・信頼できる税理士(会計事務所)を探しておく
・利用する会計ソフトを決めておく
・会計ソフトに対応した事業専用の銀行口座を作っておく
・会計ソフトに対応した事業専用のクレジットカードを作っておく

この記事が、独立を検討されている皆さまのお役に立てることを心から祈っております。

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