はじめに
SPiCYEです。私はフリーランス(個人事業主)のITエンジニアとして生計を立てています。
このブログは、私が個人事業主として活動する中で経験したことから得た知識を、ITフリーランスや、ITエンジニアの皆さまにフィードバックをしたいと考えてはじめました。
ブログの運営費があるので広告を載せていますが、アフィリエイトによる収入が得られないことについても、きちんと解説していきます。
以前の記事で、フリーランスとして開業した1年目・2年目の税金スケジュールについて解説するとともに、「開業1年目はとにかく節約してお金を貯め込むべき」ということを訴えさせていただきました。
ITフリーランス課税転換1年目の税金スケジュール
2023年に開始された「インボイス制度」により、課税転換を強いられたITフリーランスもいらっしゃるのではないでしょうか。
SPiCYEは、インボイス制度は関係なく、2年前の課税売上が1000万円を超えたため、2024年より課税事業者になりました。
個人的な思いとしては、インボイス制度に反対の意思を表明するために、課税事業者になりつつも「適格請求書発行事業者登録(俗にいうインボイス登録)」はしないでおこうかと考えたのです。
しかし、消費税は「第二法人税」と呼ばれるほどに仕入事業者に負担がかかっています。SPiCYEがインボイス登録をしないことで、大事なお取引先の皆さまの税額が上がってしまいますので、課税事業者のうちはインボイス登録をしたままにしておこうと考えてます。
今回は、ITフリーランスとして「課税事業者になって1年目」の税金スケジュールについて解説します。
「ITフリーランス2年目以降」とあまりスケジュールは変わらないのですが、通した方がわかりやすいと思いますので。
なお、私は2025年に課税事業者としての活動2年目を迎えますので、来年たくさんの税金を支払うことに備えて、あらかじめ準備をしております。。。
モデルケース
本記事では、以下のケースの場合について記載します。「こういう時はどうなの?」というご質問がありましたらお気軽にご連絡をくださいね。
- 前年および前々年の課税売上が1000万円を超えてかつ、5000万円以下である
- 簡易課税を選択している
- 健康保険は任意継続の期限が3/31に切れたとみなす
01月
住民税(4期)
前々年分の住民税の4期目です。税額の1/4を支払います。
02月
固定資産税・都市計画税(4期)
土地や建物、住まいを自分で保有している場合、固定資産税を払う必要があります。
固定資産税・都市計画税は住民税と同じく4期に分けて支払いをし、その4回目です。
03月
所得税 (納付書・クレジットカードを用いた納付の場合)
予定納税で前々年の所得税の2/3を支払っていますので、
確定した所得税 - 予定納税で支払った金額
のを計算し、残った金額を納付します。モデルケースからしてあり得ませんが、マイナスになった(予定納税の金額が大きすぎた)場合は、付加金を追加して還付を受けられます。
04月
なし。4月大好きです。
05月
固定資産税・都市計画税(1期)
土地や建物、住まいを自分で保有している場合、固定資産税を払う必要があります。
固定資産税・都市計画税は住民税と同じく4期に分けて支払いをし、その1回目です。
例えば、持ち家に住まれていて、ご自宅で仕事をされている場合、一部を経費にできる可能性があります。
住宅ローン控除との兼ね合いもありますし、税理士にご相談されることをお勧めします。
自動車税
事業/プライベート用途問わず、自動車を保有している場合は自動車税を払う必要があります。
事業で車を利用される場合、一部を経費にできる可能性があります。税理士にご相談されることをお勧めします。
06月
住民税(1期)
前年分の住民税の1期です。税額の1/4を支払います。
国民健康保険(1期)
6月から翌年3月にかけて、10期に分けて国民健康保険料(税)を支払います。高いです…(;_;)
実際に国民健康保険料(税)がどれ位の金額になるかというのは、確定申告書をもとに自治体のWEBサイトでご確認ください。(高いです)
以後、翌年の3月まで毎月かかるものですので、健康保険税は割愛します。
07月
所得税の予定納税(1期)
3月に前年度分の所得税を一括で支払いましたが、予定納税という制度があります。
これは、来年支払う当年度分の所得税を、あらかじめ納付しなければいけないという制度です。
本来、来年支払う当年度分の所得税を、先に納税しなければならないのですが、延滞をすると延滞金がかかります。
税額は、3月に支払った所得税の、1/3の金額です。
固定資産税・都市計画税(2期)
前述の通りです。
08月
個人事業税(1期)
ITフリーランスといっても、実際は様々な業種に分類されますので、個人事業税がかかる方がいます。
詳しくは前回の記事で解説をしています。
住民税(2期)
前述の通りです。
09月
ありません。9月も大好きです。
10月
住民税(3期)
前述の通りです。
11月
予定納税(2期)
前述の通りです。
12月
固定資産税・都市計画税(3期)
前述の通りです。
まとめ
先に書きますが、サラリーマン時代の健康保険の任意継続が終わって、国民健康保険に切り替わる以外は特に大きな違いはありません。
国民健康保険、高いですが…。
ITフリーランス1年目と同じく、課税事業者になって2年目に、一気に税金がきます。
開業1年目、課税事業者になって1年目、など、とにかく「1年目とつく時には節約してお金を貯めよう」ということを強く訴えたいです。
この記事が、ITエンジニアの皆さまのお役に立てることを心から祈っております。